お知らせ

せきぐち – 2013年5月号

2013年07月18日

教皇ベネディクト16世から教皇フランシスコへ

第265代教皇ベネディクト16世辞任を表明

2013年2月11日(月)に開催された枢機卿会議の中で、教皇ベネディクト16世は高齢による体力の衰えを理由に2月28日(木)午後8時(日本時間 3月1日(金)午前4時)をもって辞任することを表明した。

教皇選挙

教皇在位中の辞任は、1415年の第205代教皇グレゴリオ12世以来、およそ600年ぶりということで、ベネディクト16世の後継者を選出するコンクラーベが115名の教皇選挙権を持つ枢機卿により、3月12日(火)から開始された。3月13日(水)午後7時6分(日本時間14日午前3時6分)、新教皇選出を告げる白い煙がバチカンのシスティーナ礼拝堂の煙突から上がり、聖ペトロ大聖堂の鐘も新教皇の選出を知らせた。新教皇は、5回目の投票で選出された。

第266代教皇フランシスコ誕生

第266代教皇フランシスコ

第266代教皇フランシスコ

新教皇は、アルゼンチン・ブエノスアイレス教区大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿で、イエズス会士(76歳)、「フランシスコ」を名乗ることとなった。教皇名にフランシスコを選んだ理由として、教皇選挙の際に隣席であった親友のクラウディオ・フンメス枢機卿が「貧しい人々のことを忘れないでください」と言って祝福してくれたことに起因していると、3月16日(土)に行われたメディア関係者との会見で述べている。

教皇就任に伴う東京教区でのミサ

教皇就任に伴う東京教区でのミサ

教皇フランシスコのことば

3月19日就任ミサで

*政治、経済、社会に責任あるすべての人と、善意あるすべての人々へ…「この世界を死と破壊へ進めるのではなく、守護者となろう」

*ヨセフと同じように、手を広げて神の民全体を守り、愛と柔和さをもって全人類を受け入れなければなりません。とくに貧しい人、弱者、小さい人、マタイが愛のわざに関する最後の審判について述べた人々を受け入れなければなりません。すなわち、飢えている人、のどが渇いている人、旅をしている人、裸の人、病気の人、牢にいる人です。愛をもって奉仕する人だけが、守ることができるのです。

フランシスコ教皇就任を祝い祈る(2013.3.19)

フランシスコ教皇就任を祝い祈る(2013.3.19)

清貧の姿勢

フランシスコ教皇は、教皇のしるしとして身に着ける「漁師の指輪」に伝統的な金製ではなく、金メッキが施された銀製を選び、教皇の白い服や十字架、赤い靴、ミトラに至るまで、新調することを避け、自身が持っているものを有効に活用されています。また、出身国のアルゼンチンの司教方には就任ミサに来るためのお金があるのなら、貧しい人に寄付するようにとも伝えました。わたしたちも教皇が自ら貫いておられる清貧と貧しい人、弱い立場におかれた人々に寄り添って歩むことを常に実践していくことができますように…。

(注:邦訳の引用はカトリック中央協議会ホームページおよびカトリック新聞を参考にしています。)

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