関口教会について

関口教会について

主任司祭挨拶

カトリック東京カテドラル関口教会 主任司祭:天本昭好

関口教会は1900年に正式に小教区として設立されました。1918年に大司教館が移転し、1920年に築地教会から関口教会に東京の司教座聖堂(カテドラル)が変更となり現在に至ります。第2次世界大戦時の東京大空襲で聖堂は消失してしまいます。戦後、ドイツ・ケルン教区の多大な支援により1964年12月8日には、丹下健三氏の設計による東京カテドラル聖マリア大聖堂が献堂されました。無原罪の聖母に捧げられた関口教会は100年を超えた歴史を刻んでいます。近代建築の意匠と教会共同体が、目に見えるものと見に見えないものの調和のシンボルとなり、イエス・キリストの福音が多くの人の心に届きますように。 

カトリック関口教会
主任司祭 天本昭好

 

ご挨拶に代えて

カトリック東京カテドラル関口教会 シスター中島

関口教会の皆さま

主のご復活をお祝い申し上げます。

新型コロナウイルスの不安や恐怖などが払拭されない中で迎えたご復活祭でしたが、皆さまいかがお過ごしでいらっしゃいますか?

関口教会の皆さまとお別れいたしましてから10年後、再び関口教会にお世話になるとは夢にも思いませんでした。でもこのようになりましたので「ただいま!」とご挨拶した方がよいのかもしれませんね。

この10年の間、北関東のいくつかの教会共同体の方々と親しくお付き合いさせていただきました。ある教会では多国籍の方々が多く、文化や習慣の違う国で様々な困難と闘いながら、健気に生きていらっしゃる方々と交わることができたことは貴重な体験でした。そんな体験を通して「人が生きる」ということの素晴らしさと同時に難しさと重みを考えさせられました。この方たちの日本に来てからの苦労話を聞き、人にはその人をめぐるその人だけの物語があり、それらを受け入れていって初めて相互的な関係が築きあげられていくのだということを感じました。又、この方たちが教会を寄りどころにし、慰めの場にしていることも実感いたしました。

教会は共同体です。現在教会は新型コロナウイルス蔓延の影響で共に集まることができない状況に置かれていますので、紙面でご挨拶をしなければなりませんが、このような時こそ、お互いの絆を深め、お互いの様子を確認し合いながら祈り合うこともできるのでしょう。

教皇フランシスコがおっしゃるように、今は私たちの「生き方を変えるとき」だと思います。自分自身のどこをどう変えたらいいのか、と外出自粛のために引きこもり乍らも考えております。

私たちは神様が創ってくださった地球という小さな星の一つに住む地球家族です。国境を越えて互いに連帯し、協力し合う素敵な家族になるようにまず関口教会から始めてまいりましょう。

お目にかかって共に神様を賛美することが出来る日を待ち望みながら、ご挨拶とさせていただきます。

マリアの宣教者フランシスコ修道会
中島その枝fmm