お知らせ

ささやき

2018年12月01日

西川神父

野菜でもお花にしても、店先で、美味しそうに、買って帰りたくなるほどになっているのは、細やかな手入れとともに水と肥やしをたっぷり施しているからです。森や林は、落ち葉や動物達がもたらす糞でかなりの栄養になっていますが、野菜や花類はちゃんとした肥料が必要です。カテドラルの緑地帯にも、年に何回か肥やしを施します。

肥やしは大きく3種類です。第一は、コンポストで堆肥状態にした落ち葉です。毎年、庭を埋め尽くす落ち葉を、捨てないように集めて、コンポストに入れます。いろんな木の葉がありますが、栄養価が高いのは、桜とケヤキです。土を掘り返す時は、努めて、コンポストから落ち葉を土の下に敷くようにしています。雨が降ったり、地面が温まったりしながら、土に馴染んできます。ミミズが出るようになったら,しめたものです。

第二は牛糞と鶏糞です。これは20キロか30キロ入りのものを、ホームセンターで買ってきます。それぞれ10袋ずつ、つまり、計500キロの肥やしが落ち葉に混ぜたり、直接、土に混ぜてりして施されるわけです。いずれも土に混ぜますので臭いが出る心配はありません。牛糞と鶏糞、つまり、牛と鶏の糞は、土と混ざって肥えた土地を作る原動力になるというわけです。

第三は、化学肥料です。その植物も成長するためには、窒素とリン酸、それにカリウムが必要です。成長のための三大要素です。私たちは、これら化学肥料をほとんど使いません。でも、時々、ほんの少し使います。買って使うというより、たまたま、園芸をやってらっしゃる方や、そのような会社に勤めてらっしゃる方が、「使ってください」と言ってくださるものを使う程度です。

冬になれば春のため、春になれば秋のため、いつも、三ヶ月から半年先を見越して手を打つのが、綺麗な花や美味しい野菜を作るコツです。植物は生きています。時々、庭先に立って、目を凝らし、耳をそばだてていると、草木の話し声が聞こえてくるような感じがします。楽しいです。日々の生活は、じっとしておれないほどです。体が悲鳴をあげるほど、緊張感の中で対応して生きています。小さな花や木の枝が小さな声で囁いてくれるのを聞いていると、ほんの少し和(なご)みます。 

 

西川哲彌 神父