お知らせ

カタバミ

2018年06月30日

西川神父

カタバミと聞いてピンと来る人は、庭仕事や家庭菜園で汗を流している方だと思います。どくだみやエノコログサ(猫じゃらし)と同様、雑草の中の雑草と言ってもいいほどです。このしぶとさの百分の一でも宣教のためにいただきたいと思います。

一見して小さなクローバーかと思える葉の形ですが、よく見ると、葉っぱはハート型です。色も、緑あり赤紫色もあり黄色もありです。クローバー類と決定的に違うのは根元が一本になって地中に深く伸びていることです。それに、すぐに黄色い花が咲き、やがて、オクラのような形の実がみのり、実が熟すとパチンと弾け、辺りに無数の種をまく習性があるのです。ですから、放っておくと、周り一帯がカタバミで埋まってしまう傾向があります。実にたくましい草です。

構内を歩くと、すぐにカタバミが目に入ります。たちまちにして2、30本を抜きとることになります。5月の末から7月の初めまで、どくだみとエノコログサとカタバミに目を離せません。やぶがらしも放っておくわけには行きませんが、まだ可愛いほうです。

いつも、ルルドの周りを綺麗にしてくださる方にカタバミの凄さを説明しました。まだ5センチもしないカタバミが花を咲かせ、すでに花の下に小さな果実をつけているのを見せて、「あと10日もすれば実が飛び散るんですよ」と申し上げると、信じられないという顔をしておられました。ともかくカタバミを引き抜いてください。それだけでも、庭を守ることになりますと付け加えておきました。実を散らしてからでは遅いのです。

今年は、庭の真ん中にひまわりが咲きます。Iさんが、種から育てたひまわりが大きく育って、開花の準備をしています。ひまわりは夏の花です。ほかの花たちが、暑さにやられて元気をなくしている頃、ひまわりだけは大きな花を太陽に向けてしっかりと存在を顕示してくれるでしょう。夏の楽しみが一つ増えました。今はせっせと、カタバミ取りに励みましょう。

今日も、1時間ばかり、カタバミを抜きました。1時間で取れるのは、ほんの少しです。取っても取ってもきりがありませんが、取らないと、実を飛び散らせさせてしまうから取ります。7月まではカタバミとの対話が続きます。

 

西川哲彌 神父

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