お知らせ

草取りに励んで

2018年06月02日

西川神父

他に話題はないのかと言われてしまいそうですが、今月もやはり、草取りの話です。

わざわざ、言うことでもありませんが、雑草の力は大変なものです。草一本生えていないところでも、そのまま置いていたら、2年で埋まってしまいます。手入れの行き届いたとこほど、雑草の成長は素晴らしく、瞬く間に、地面が見えなく狩るほど覆いつくしてしまいます。

福島原発事故で人が入れなくなって三年後、ボランテイアの方に混じって作業に出かけました。民家は草で埋まっており、草刈りから作業は始まりました。一日中、草刈りをしても、家の前をほんの一部分をきれいにしただけでした。おそらく、人が住んでいた頃は、玄関先に小さな野菜畑があって、雑草は一本も生えていなかったと思います。

今年も、緑地帯のそこここに雑草が生えでてそれぞれに蕾(つぼみ)を膨らませたり、花を咲かせたりしています。どくだみは、所構わず茎を伸ばし、ある程度に伸ばしたら蕾が見えてきて、数日後はまるで十字架のような白い花弁の花になっています。それがそこら辺に咲かせるわけですから驚きです。しかし、綺麗だなーと感心してはおられないのです。なぜなら、そこは、ツツジとサツキの園(その)だからです。

草取りは、時間を忘れさせます。気が付いたら1時間は経っています。特にこの時期はそうです。何もしないで草取りばかりしていると言われても仕方がありません。二、三日ほっておくと、もうにょきにょきと芽を出し、10センチくらい伸びているのです。もちろん私だけがやっているわけではありません。朝5時半頃、もう草取りを始めている方がいます。一人、二人と増えてきます。だからなんとかなっているのです。

おかげさまで、ルルド前、駐車場の「ツメクサ」はほとんど姿を消しました。でも、すぐに生えてきます。生えて一週間もすると花をつけ、さらに一週間もすると実をつけます。すごい生命力です。油断も隙もあったものではありません。さらに、いつもの草たちが伸びてきます。カタバミは、ツメクサ同様、すぐに花を咲かせ実をつけ周りに撒き散らします。一見して小さなクローバーのようで、可愛いのですが、伸びると大変です。

エノコログサは伸びて穂をつけ、その穂が、猫じゃらしに似ているので「猫じゃらし」と呼ばれたりしています。この穂に何十という種が付いているのです。生命力が強いので、道路のアスファルト舗装の隙間に根を伸ばし、穂のような花をたくさんつけているのを見かけると根性あるなーと感心させられます。

季節は、まさに梅雨を迎えようとしています。雨で水を吸った土地に太陽が照って、地面が微熱を保つと、草たちはじっとしていません。もちろん野菜たちもこの時とばかりに根を伸ばし、地中の養分を吸収して茎、葉っぱが成長します。限られた養分を雑草に取られないようにと草取りに励んでゆかねばなりません。ガンバリます。ハイ。

 

西川哲彌 神父