お知らせ

人を「愚か者」というのは大罪か

2017年02月11日

三田助祭

[福音箇所 マタイ 5:17−1]

今日の福音でイエスはおっしゃいます。「(誰かを)『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる」と。

「教会の教え」は次のように言っています。人間は自由意志をもっている。したがって神に救われることを拒否して地獄に行くことも自由意志で可能である。でも神と永遠に結ばれていたいと願う人は天国に行く。

どうもイエスが今日の福音でいわれていることの方がきついような気がします。イエスが「火の地獄に投げ込まれる」とおっしゃっていることをしても教会は「地獄に行かないよ」といっているのでしょうか。誰かのことについて「愚か者」といってしまったとします。本当に心からこの言葉がその隣人にふさわしいと思って、絶対に謝らなかったら地獄に行くのでしょうか。そんなに「愚か者」というのは重い罪なのでしょうか。

人間は「愚か者」ということがどんなに重い罪であるかわかりません。聖人たちをのぞいて、普通の人は重い罪中毒になっています。麻薬中毒の人が麻薬の怖さを分からないように、罪中毒の人間は罪の怖さをわかりません。何が重い罪であるかは贖い主であるイエスが払った代償の大きさで分かるのです。

人を「愚か者」といったならばこれは神にとってイエスの十字架の死によってしか赦されない重い罪なのです。それなりの償いをしないと「火の地獄」に投げ込まれる罪なのです。神を拒否する罪なのです。 

三田一郎 助祭