お知らせ

底なしコンポスト

2016年12月03日

西川神父「秋深し、いつまで嵐の落ち葉かな」と、一句ひねりたくなるような落ち葉の雨あられであります。カテドラルの表門を入って10メートルほど歩くと左折するようになっていて、鐘楼やルルドが見えるメインストリートの正面突き当たりに、高さ30メートルほどのけやきの樹が大小2本、そびえ立っています。文京区の保護樹に指定されているほどの大木です。大木はそれだけではありません。樹齢7~80年位の桜の老木が数本、かてて加えて、それらの大木にやや低いくらいのけやきが数本と、大聖堂と広い駐車場を囲むように伸びていて、この時期になると一斉に葉っぱをまき散らすのです。

朝起きると、一面、落ち葉の絨毯(じゅうたん)です。人を雇って清掃するということはありませんから、気がついた信徒が自主的に掃き集めて、なんとか処分するようにしてきたみたいです。昔なら、集めて燃やすという方法があったのでしょうが、「野焼き禁止条例」があって、勝手に焼却処分することができません。となると、指定されたビニールに袋に入れてゴミとして出すしかありません。カテドラルは広い敷地を持っていますから、庭のどこか目につかないところに貯めておき、腐ったら堆肥として花や植木の肥やしとして使うという方法もありました。それにしてもあまりにも多いので大半はゴミとして出すしか方法はありません。ゴミとして出すにはお金がかかります。半端な費用ではありません。

今年は、聖堂アスベストの残材で作ったコンポストが役にたっています。ベニア板で作っただけの四角の囲いですが、入れても入れても入ります。まるで底なし沼です。いっぱいになったら上から押さえるだけで、また入ります。落ち葉はこれからが本番です。さて、コンポストがどこまで飲み込んでいってくれるか、見ての楽しみです。 

 

西川哲彌 神父