お知らせ

栄光

2016年04月23日

三田助祭

[福音箇所 ヨハネ 13:31-33a,34-35]

ある新聞記者が死を直前としていたマザー・テレサに「死は怖いですか」と聞きました。マザー・テレサは「何か怖いことがありましょうか。イエス様に会えるのです。」と答えられたそうです。これがキリスト者の死に対する考え方です。

イエスが十字架上で死んでくださり、死に勝利してくださり、罪を赦して下さり、復活して下さったので、キリスト者は死にません。この世の有限な命を終わり、天国の永遠の命を頂くのです。これが御父と御子の救いの業です。

ユダが晩餐のテーブルから去りました。いよいよ始まりました。もうこれから起こるイエスの逮捕、裁判、鞭打ち、屈辱、十字架の死から、後戻りはできません。これは御父の願いである全人類の救いを、イエスの生け贄によって成し遂げる神の救いの技です。御父は、十字架の生け贄になる御独り子にすべての愛を降り注ぎます。御独り子も御父にすべての愛を注ぎながら救いの業を全うされます。これが「人の子は栄光をうけた。神も人の子によって栄光をお受けになった。」の意味です。

父と子と聖霊、三位一体の神の限りない愛が、死んで当然であったわたしたちの命の代わりに永遠の命が与えられたのです。

三位一体の神はわたしたちを無限に愛して下さいます。どうしてだか分かりません。わたしたちはただこの愛に感謝し、互いに愛し合うだけです。

 

三田一郎 助祭