お知らせ

新約の始まりを準備する洗礼者ヨハネ

2014年12月06日

三田助祭

マルコ1:1−8

神はユダヤ人たちを救うために契約(旧約)を結ばれました。しかしながら、ユダヤの民は石盤に書かれた律法にこだわり、生活の中で隣人愛を無視しました。神は怒りを示し、新しい契約(新約)を下さいます。「わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。エレミヤ31:33」

この新約をナジアンスの聖グレゴリオは次のように説明しています(毎日の読書)。人間の創造主であるキリストは、罪を除いてすべての点で人間となられたのです。主は「人間の肉体を救うために肉体を受けとり、魂を救うために人間の霊魂と一致し、ご自分の肉体と霊魂によって、それと同様なものである人間の霊肉を清められました。・・・わたしが主の神性の豊かさを獲得するために、主はわたしの肉の貧しさを耐え忍ばれました。」

なんと素晴らしい恵みがわたしたちに準備されているのでしょうか。クリスマスは新約の恵みが始まった記念日です。この恵みにわたしたちを導くのが洗礼者ヨハネです。「先ぶれの明かりであったヨハネの後に、最も輝かしい光が到来します。」わたしたちはヨハネに従って、人となられ、人の罪のために死んでくださるイエス・キリストを迎える準備をするのです。悔い改めて、心の中の主の道をまっすぐ整えましょう。

 

三田一郎 助祭

 

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