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せきぐち – 2011年12月クリスマス号
2011年12月21日
馬小屋ができるまで
今年の待降節第1主日(2011年11月27日)に東京カテドラル関口教会の馬小屋が完成しました。関口教会の馬小屋を15年以上前から作成してくださっている、御正進さんに、馬小屋ができるまでの工程やご尽力を伺いました。
1. 馬小屋の岩屋はダンボールを組み立てるところからはじまります。大きいダンボールを30箱~40箱使用し、小さいダンボールも20箱~30箱使用しています。土台には、会議室で使用するパイプ椅子を8脚、横に並べています。聖堂で座った時にちょうど目線となる高さに合わせて作成します。
2. 次に150枚の紙に、水性塗料を塗っていきます。油性でなく水性なので、色が艶消しになって落ち着いた色になります。ラッカーのような油性塗料だと、ピカピカと光りすぎてしまい、水性のほうが適しています。茶色に塗った紙を裏に糊を塗る前に一旦くしゃくしゃにすると岩のような感じになります。茶色を塗っただけだとツルツルのままで、岩のような感じになりません。そこが岩屋の馬小屋づくりのポイントでしょうね。くしゃくしゃにした用紙をまたのばして、糊を塗って貼り付けています。
3. 馬小屋作成で苦労した点は、ダンボールを組み立てた後に紙を貼るときですね。貼るときに、岩のようにするために、張る前に発砲スチロールをダンボールの上に貼っていきます。ダンボールの隙間に、新聞紙をどんどん詰めこみながら貼っていきます。その作業が大変です。ダンボールの箱の四角い部分が出てしまわないように気を遣います。
4. 11月6日から取り掛かり始めた馬小屋づくりですが、20日の夜に完成させることができ、待降節第一主日に間に合いました。こんなに早くできたのは初めてかもしれません。だいだい、12月になってからの完成が多いのです。何年か前は2~3人で作っていたこともあります。その頃は12月の10日過ぎまでかかっていました。今回は7人~8人で作っていきました。初日には、韓人教会の信徒の方も5人ほど、お手伝いしてくださいました。
馬小屋に関しては、一人になってでもやろうという気持ちで取り組んでいますが、手伝ってくださる方々がいらっしゃれば、それは助かりますので、また来年もいっしょに作成していきたいと思っています。続けてきたので、手伝ってくださるかたも増えてきました。関口教会の中で、いろいろなご奉仕がしたいけれども、なかなか時間もとれないため、この馬小屋作成だけは続けようと感じています。
「茶系統の色を全部使い切り、なくなってしまったので、修復の茶色がなくなってしまい、洞窟の中の修復のために、茶色でなく、グリーン系を使用したので、自分の中では、洞窟の中の緑がういた感じになっているのが気がかり…、今年の馬小屋は、岩の形がうまくおさまったな…、岩の馬小屋に雪をかぶせたのは初めての試みです」と御正さん(写真)。
馬小屋を作成した皆さん、クリスマス実行委員、関口教会、韓人教会信徒の有志の方が集まって、馬小屋作成の尽力に感謝し、クリスマスに東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂を訪れて、この馬小屋を見る多くの人々の一人ひとりの心の中に、光と希望を与えることができますようにと祈りました。
待降節第1主日に、完成した馬小屋の祝福を行う山本量太郎主任司祭(写真右)。
完成した馬小屋を前に、祝福の式に参加した皆さん(写真左)。
作成メンバーの藤倉彰三さんから、「年毎に協力と連携が深まってきました。皆さんも、是非、馬小屋づくりに参加されたし!」
松尾寿子さんからは、「韓人教会の方々もお手伝いくださり、両教会で力を合わせて、待降節前に完成できてよかったです。」とのコメントをいただきました。
せきぐち2011.12.クリスマス号(計5頁)
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