お知らせ

せきぐち – 2013年12月号

2014年01月10日

クリスマスの祈り

終身助祭 三田一郎

 

終身助祭 三田一郎

主の降誕おめでとうございます。クリスマスは父と子と聖霊の神様に喜びと感謝の祈りを捧げる祝日です。その喜びと感謝を最も明確に表す祈りを分かち合いたいと思います。

聖アウグスチヌスはわたしたちに言っています。なにをぼやっとしているのか。炎のように燃える心を持ちなさい。喜びなさい。感謝しなさい。

神はあなたのために人となられました。仮に地上にあなた一人しかいなくても、キリストはあなたのために死んでくださったでしょう。あなたの命はキリストの死によって救われたのです。なぜ、あなた一人を救うためにキリストが死ななければいけなかったのでしょうか。あなたはそんなに罪人でしょうか。あなたは罪中毒で、罪の重さ、汚さなどを判断する立場にいません。あなたの罪の重さは、あなたの命の代わりにキリストが払ってくださった代償から分かるのです。

非常に大事だから、もう一度言います。忘れてはいけません。あなたのために神であるキリストは人となられました。あなたは、神の時間を理解しないだろうが、喜びなさい。感謝しなさい。キリストが時間の内に生まれてくださったことを。キリストは、神でありながら人間の体を受け、唾を吐かれ、鞭を打たれ、十字架につけられ、無抵抗のうちに死んでくださいました。言葉では言い表せないほどむごい苦しみによって、キリストは悪に勝利されました。そしてあなたは、罪の奴隷の状態から解放されたのです。あなたはキリストのいつくしみを感謝しなければいけません。このいつくしみがなされなかったら、あなたは永遠に、みじめな罪深い存在であったでしょう。キリストがあなたと共に死んでくださらなかったら、あなたは罪の奴隷の死から解放されなかったでしょう。キリストが、あなたの手を取って、暗闇から導き出してくださらなかったら、あなたは力尽きて死んでいたでしょう。あなたは自分の力では何も出来ないからです。

取るに足りないあなたをキリストはここまで愛してくださったのです。御父はあなたを救うために御ひとり子をここまで苦しませられました。神はあなたを限りなく愛しておられるのです。あなたはこの神の偉大な愛を喜び、感謝し、命を捧げて神を愛すのです。

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