お知らせ
せきぐち – 2012年3-4月号
2012年05月24日
四旬節黙想会
3月4日(日)、現在、仙台教区の石巻、気仙沼、米川教会を担当なさっている、會津隆司神父様を講師として関口教会・四旬節黙想会が行われました。
會津神父様は25年前の1987年~1988年(主任司祭は酒井俊雄師)神学生の時、関口教会で司牧研修なさったとのこと。当時の教会学校の子どもたちが、お父さん、お母さんになってその子どもたちが教会に集っていることを嬉しそうな笑顔で見守りながら講話がはじまりました。
昨年、會津神父様は被災地の大船渡教会、気仙沼教会の担当。震災という出来事によって、試練とともに不思議なめぐり合わせによって、生きざるを得なくなった中で、福音で、病人が素晴しい信仰の持ち主かどうかは問わず、病人をなんとかイエス様のところに連れていきたいという4人の姿を見て、病人に罪は赦されたという箇所に被災者と支援してくださる方の姿が重なったそうです。
被災地の傷んでいる人達のために多くのボランティアの人々が来てくれる、全国、全世界の方々が祈り続けてくれる。それをイエス様はご覧になって、大丈夫だよと被災地の人に言う、これは象徴的なこと。3月11日は、大船渡教会にいて、付属幼稚園のバスの避難指示から、高台である幼稚園に避難してくる方々への寒さ対策、さらに安全な場所に避難した園児たちの保護者への引き渡しを終えると、すぐに大船渡と気仙沼教会の信者さんの安否確認に出かけたとのこと。遺体を見てしまった子どもが傷ついた心を持ってしまったこと、海外や国内からのボランティアが無料でラーメンやカレーを配ってくれたこと、被災された身でありながら、お菓子を分けてくれる信者さん、被災地の卒園式で「神さま、あなたの幸せを世界中の人に分けてあげてください。食べ物も、着る物も、住むための家もありますように。わたしたちは暖かい心でゆるしあって、幸せになることができるようにお守りください」と祈る子どもたちのこと、各地から集まった義援金を本当に困っている被災者に届けるためのご苦労、震災を機に出会った多くの滞日外国人の皆様への司牧など、被災地の現場の神父様からしか伺うことのできないお話を聞きながら要所で、沈黙の祈りの時間を取り入れていただき、震災の犠牲者、被災された方々に思いをはせながら、十字架を担う友とともに私たちも四旬節を祈りと犠牲の心を持って過ごそうと固く決心した黙想会となりました。
私たちは、震災に限らず、日々のささやかなぶつかりあい、人間関係の中でのいやなこと、人に裏切られることなどさまざまな苦しみの中に生きています。そういった出来事によって、私たちは光輝くように召されているということが震災を体験した神父様の確信。イエス様は「泣くな、大丈夫。これによってみんな輝くのだから、大丈夫」と言ってくれていますとのお話に勇気をいただきました。
最後に、仙台司教区に送られた義援金の使途についてもお話され、関口教会の子どもたちからの献金も含め、たくさんの寄付とたくさんの祈りに感謝のことばもいただきました。
第二講話は地下聖堂で…聖体賛美式で何よりもイエス様に感謝しながら、イエス様をいただきながら、力強く歩んで行きたいと語る會津神父様。
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