お知らせ

夫婦は天国でどうなるのだろう

2019年11月09日

三田助祭

[福音ルカ 20:27-38]

サドカイ派の人々はイエスの復活もわたしたちの復活もないと言い張っていますから、イエスの教えを完全に否定しています。今日の福音ではこのようなサドカイ派の人々がイエスに「7人の男と結婚した女は天国でどの男と夫婦になるのか」と質問をします。

イエスの答えの中にモーセの神は「生きている者の神」、復活して永遠の命を得た人々の神だとおっしゃいます。つまり復活を信じないサドカイ派はユダヤ教を信じていないとおっしゃいます。そして彼らの質問に対して次のように答えられます。

人は天国で永遠の命を与えられるから、人口を増やす必要はない。従って人々は結婚する必要もない。天国で人々がこの世では理解できないほど互いに愛し合っていたら、誰が誰とこの世で結婚していたなどと思い出す必要がないのかも知れない。つまりイエスは女が兄弟7人の男と結婚していたことなど考える必要がない。

この問題について臨死体験をした人の話を聴くことも出来ます。

医師であるE.キューブラ・ロスは臨死体験を2万件以上調べてこう書いています。「死に行く子どもたちの一番の不安は、寂しく一人ぼっちになって、誰もそばにいてくれないことです。しばらくすると子供たちは一人ぼっちでないことに気付きます。そして先に亡くなった家族が手助けしてくれていると述べています。」と。

このことからこの世で愛していた故人が私たちを見守ってくださっているに違いありまあせん。そして愛していた夫婦の愛は天国でも続くのです。

 

三田一郎 助祭