お知らせ

聖霊の働き

2019年05月25日

三田助祭

イエスはもうじき御父に栄光を与え、わたしたちの罪を赦すために十字架の死を成し遂げられます。そしてイエスは昇天して天の玉座で父の右に座られます。もちろん置いてきぼりになる弟子たちは不安をいだきます。イエスは聖霊が弟子たちにすべてを教えると言っておられます。

聖霊はわたしたちにどのような働きをして下さるのでしょうか。

皆さんは神の声を聞いたことがありますか? 誰でも毎日聞いているのです。耳で聞くのではなく心の底から神が呼びかけるのです。

一番わかり易い神の声は皆さんの心の中にある良心の声です。皆さんが何かしたいと思ったとき、聖霊はそれが神の御旨に沿っているか、沿っていないか確認します。沿っている場合「やりなさい」と心の中で聖霊が叫びます。沿っていない場合「やめなさい」と聖霊が咎めます。

私の友人は初めて教会に来てミサにさずかったとき、「皆が一つになって、十字架を見ながら祈っていた。そこにわたしは神を見た。」と言っていました。彼女はミサのことを何も知らずに聖霊に導かれてこのような霊的な体験をしたのです。

皆さんもきっと神様はわたしを何のためにこの世に送られたのだろうかと考えたことがあるでしょう。もちろんその目的がわかれば全力を尽くして働きたいと思っておられます。分からなくても祈りの内に神の御旨を探りながら努力をし続けて下さい。ある日、自分がしてきたことを見てみて、「これこそ神がわたしに求められていたことだったのだ」と思いながら聖霊の導きに感謝するあなたがいると思います。

 

三田一郎 助祭