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最後の報告
2019年04月20日
タイトルが大げさですが、実は、筆者 西川はこの復活祭を最後に、この関口教会から清瀬へ移住することになりました。ですから、このコラム欄もこれが最後です。
教会は、典礼上、最大の祭礼である聖週間と復活祭を迎えていますが、例年より約一ヶ月遅れの日になっていますので、花と若葉に包まれての祭礼になっています。復活祭は、クリスマスのように12月25日と決まったものではなく春分の日の近い満月の日、その満月の日に一番近い日曜日という決め方ですので毎年移動します。しかも満月の日という設定ですので、一ヶ月近くの幅があるのです。今年は、一番遅い復活祭かもしれません。ですから、花と若葉に包まれたと申し上げたのです。
関口構内は、今まさに花と緑の真っ只中です。葉牡丹が伸びて菜の花を咲かせ、ツツジも負けじとあちこちに満開状態です。その他、数え切れないほどの花が競うように開花していますので、大聖堂のメタリックな壁を浮きだたせるのに十分です。幾つかの団体が作っている、東京都内の散歩コースの寄り道の一つになっていることも手伝って、この所、毎日、大勢のかたがたが立ち寄って行かれます。つまり、ここは、期せずして、ホッとできる巡礼地になってしまっていたのです。嬉しいことです。
さて、ついでにやぶがらしの話をしておきましょう。これから5月の中頃までにニョキニョキと出てくるであろうやぶがらしは今の所出てきておりません。
不思議な感じがします。この三年間、見たら取り、見たら取りを繰り返してきました。それでも、地面の中には、やぶがらしのネットワークが張り巡らされていると思います。ドクダミもそうです。今の所、やぶがらしだけは、姿を現していません。かつて何回も、このコラムでやぶがらしについて書きました。本当に、油断も隙もあったものではありません。とんでもないところに目を出し、あっという間に木や、花の茎に取り付いて、上へ上へと伸びてゆき、木や花の上に茎や葉っぱを広げて、太陽を独占してしまう習性の植物です。都内の大きな公園や緑地帯を管理している機関もやぶがらしには目を離しません。
さてさて、お別れのカテドラル報告がやぶがらしの話題で終わってしまいました。このホームページをご覧の皆さん、カテドラルにお越しください。お祈りの後、庭の花々にも目を止めてください。きっと、気持ちがさわやかになると思います。では、御機嫌よう。
西川哲彌 神父
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