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雑草も弱っている
2018年08月25日
時々雨が降るので、花や木々もホッとしていますが、この暑さは異常です。30度以上の日が続くわけですから、たまりません。雑草も、根を深く伸ばして、簡単には枯れませんが、それも限度があるようで、しんなりとして、ひたすら天からの水を待っているよう思えます。どんな天気の中でも、生き生きと茎を伸ばし、葉っぱを繁らしている雑草の勢いがなくなっているのです。
勢いのなくなった雑草は、草取りをする者にとって絶好のチャンスです。土が乾いていますから、いつもならなかなか抜きにくい草でも、苦労なく抜けます。雑草が、梅雨から初夏にかけて、1日に何センチも伸びる時は、一週間もすると足の踏み場もなくなるほどで、一本抜くと穴ができるほどになります。草の凄さを感じる時期です。やがて花が咲きます。そして、2〜3週間すると、実がつき始め、その実を撒き散らすように、はじけて行きます。その時も草取りをしますが、成長に追いつけません。そしてカラカラの夏を迎えるのです。
夏は雑草にとっても辛い日々です。勢いが止まります。草取りのチャンスが来たというわけです。実は周りに落ちていますので、また来年、その身が芽を出して草の命を繋いで行きますが、草を取る人間にとって、いい時期になっているのです。雑草の中で最強を誇るカタバミ、やぶがらしもこの時期は弱っています。カタバミは、こじんまりと丸まって、いつもの鮮やかな緑色を失い、かわいそうなくらいです。やぶがらしは、伸びることは伸びていますが、茎が細く、薮を枯らすような様子ではありません。根っこが太く、伸びるだけ伸びて薮を覆い、その薮を枯らしてしまうので、やぶがらしという名が与えられたのでしょうが、真夏のやぶがらしは、かわいそうなくらいです。ドクダミは、芽を出すには出していますが、かろうじて葉がその存在を示しているだけです。
朝食後と夕方、短時間で草取りをします。何人かで手分けをしてやっていますので、草ぼうぼうにはなりません。しかも今は、草取りのチャンスですのでツツジやサツキの植栽の中の雑草を取っています。今とっておくと、春がやってきて草が芽を出し、伸び始める時に、さっと取っておけばいいので楽です。草の弱みに付け込むようで、申し訳ないような感じもないわけではありませんが、自然にはタイミングというものがあります。夏の草取りはそのタイミングの一つです。
西川哲彌 神父
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