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春が来た
2018年04月09日
カテドラル構内は、桜があと言う間に散って、いわゆる葉桜になり、爽やかな新緑に包まれています。桜ばかりではなく、裸同然になるほど、バッサリと枝を刈り取られたケヤキが、これも吹き出すように伸びた若枝が、衣を一枚まとったようになり、黄緑の屏風の役割を果たしてくれています。一方、ルルドのそばでは、楓が静かにその存在を現し、爽やかな若草色を周囲に振りまいています。二、三週間で春から初夏を思わせるまでに変化し、参拝客を和ませ、元気の気を与えてくれているような状況です。
地上に目をやると、芝ざくらを始め、金盞花、ポピー、松葉そう、水仙がところ狭しと咲いています。冬に植えた花きゃべつが、塔が立ったように茎を伸ばし、花を咲かしています。花は菜の花と同じです。冬に刈り取った西洋ススキもすでに40センチに長さに伸びています。梅雨の頃には1メートルに達していることでしょう。そして秋には箒のような大きい穂を出すのです。たっぷり肥やしを施してありますから、楽しみです。
今、出たら摘むようにしているのはどくだみ草です。何年か、伸びるに任せていたので、地下茎が地中に張り巡らされていますので、あっちからもこっちからも目を出してきます。そしてあっという間に3〜40センチに伸びてしまいます。どくだみ草そのものは花は可愛く美しいし、葉っぱや茎は乾燥させると薬にもお茶にもなります。しかし、植えた花は、隠れてしまい、やがて枯れてしまいます。ですから、どくだみは出てきたらその段階で摘んでしまうしかないのです。地下にびっしりと根を張っていますから、根絶することは困難です。やれることは、出てきたら引っ張って詰むだけです。
そのうち、相も変わらず、やぶがらしが芽を出し伸びることでしょう。これも、丁寧に摘んでゆくしかないのです。暇を見つけて花を見に行きます。そして、小さな花を見つめます。一生懸命に花を咲かせています。Iさんの愛情を頂いで、苗が育ち、目一杯に花を咲かせています。動物のように声を出すわけではないのですが、喜びの声を上げているような感じがします。見ているだけで嬉しくなります。
カテドラルには、連日、数知れないお客さんが来られます。どうか皆さん、建物だけではなく、周りの草花にも、目をかけてやってください。花たちも、皆さんを歓迎していると思います。
西川哲彌 神父
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