お知らせ

34才になっちまったと神田川に叫んでしまったよ

2018年03月17日

古郡神父先日34歳になりました。「イエスは33歳で十字架にかかった」というのが定説ですから、聖書のイエスさまの年齢を超えてしまったことになります。ついにイエスさまが年下になったのです。

わたしは元々年下が苦手だったのです。年下に教わることなんてないと思っていましたし、年下の司祭を「神父さま」と呼ぶのなんか無理と思っていましたから、早く神学校に入り、そして案の定、年下の先輩はいないまま司祭になりました。

ところが、結局助任司祭の間は年下とばかり付き合うことになるのですね。「たらちゃん」とか呼ばれながら。

腹を決めてそこに飛び込み、委ねたときに、でも知らない景色が見えてきました。それは小さき者、弱き者が支え合って生きる美しい景色でした。学生や若者たち、それぞれが持つ悩みを懸命分かち合い受け止め合って、お互いを神の子として受け入れ合う、そういう美しい景色がそこにあったのです。自分の考えに留まり、その考えに生き続けたのであれば見えなかった、美しい景色がそこにはあったのです。

イエスさまとともに死ぬ先で、きっとこれからもわたしたちは素晴らしい多くの実を結ぶのです。イエスさまが年下でももう大丈夫。イエスさまにこれからも耳を傾け続けて生きていきます。またどこかで会いましょう。神様の素晴らしい実りとしてまた会いましょう。関口で生きたわたしの1年と10ヶ月、コラムにお付き合いくださいましてありがとうございました。

 

古郡忠夫 神父