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三位一体の神の神秘
2015年05月30日
「ある日、アウグスチヌスが海辺を散歩しながら、三位一体の教理について思い巡らしていると、一人の子どもが砂浜を掘って穴をつくり、海の水をくんできては繰り返しその穴の中に入れている光景が目にとまった。なぜそんなことをしているのかとたずねると、その子は、海の水を全部この穴の中に入れようとしているのだという。そんなことは無理に決まっていると言ったアウグスチヌスに向かって、その少年は、三位一体の神秘を人間の頭で理解しようとすることも同じことだと答えた。そしてその子どもの姿は消えていた。」これは、三位一体の教理を体系的に記した有名な古代の神学者アウグスチヌス自身が本当に体験したとされている有名な話です。
私はこの話を小学校5年生の時に日曜学校で教会の神父さまから聞きました。それはアウグスチヌスという聖人の名前を生まれて初めて聞いた時でもありました。60年たった今でも鮮明に覚えています。
三位一体の神を私たちの頭の中に入れることはできません。私たちが三位一体の神の世界の中にいるのです。
山本量太郎神父
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