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マリア 恐れることはない あなたは神から恵みをいただいた
2014年12月20日
通常、わたしたち凡人にとっての日常生活では、毎日ギョッとするような出来事は度々起こらないものです。田舎暮らしであっても都会生活であっても、毎日の単調な繰り返しの生活があるので、そこに何か特別なことが起こるとそのことがくっきりと浮かび上がります。今日のマリアさまへの「神のお告げ」は、その特別な出来事でした。この一回限りの特別なことが生涯を貫くのです。
マリアさまはナザレという静かな田舎に住んでおられましたから、両親や近所の人たちとの限られた出会いと、そこで交わされる会話が毎日のほとんどを占めていたでしょう。しかし、ある日特別なことが彼女に起こったのです。誰かが神さまからのメッセージをもたらしたのです。神さまからのメッセージをもたらした方は天のお使いだから、“天使”と呼ばれています。この出来事は、単調な生活を破るものでした。マリアさまは大いに驚かれますが、短い天使との会話の後で神のお告げを受託されます。よくよく考えてみると、これは並みの答えではありません。
天使:「神に出来ないことは何一つない。」
マリア:「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように。」
マリアの持つ全能の神への強い信仰は、神のお望みを謙虚に受け入れ、ご自分を差し出すことが出来る人へと変えられていきます。この変化は、神からの恵みがなければ出来ないでしょう。しかし、神からの恵みを受けるだけでなく、それに応える人間の側の柔らかな受けとめ、応答があって初めて実ります。そしてそれは、生涯に亘る「お言葉どおり、この身になりますように」と答え続けることにもなるのです。マリアさまの内に起こった特別な出来事は、わたしたちに今も問われ、答えを求められています。
Sr.品川ヨシ子
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