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聖書週間と典礼暦年の終わり
2014年11月22日
日本のカトリック教会は11月第3日曜から第4日曜までの1週間を「聖書週間」と定めています。それは必ず典礼暦年の終わりころにあたります。私はこれまで聖書週間がなぜこの時期なのか、実は考えたことがありませんでした。いや、別の時期にしてほしいと思っていました。11月の第3日曜は東京教区ではミャンマーデーだし、七五三の祝福をする年もあります。第4日曜は待降節第1主日にあたることも少なくありません。該当する二つの日曜日に、聖書週間の趣旨を盛り込もうとしても難しいのです。
聖書週間と典礼暦年の終わりが重なっていることについて、最近一つの説明を聞きました。「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」というキリストのお言葉(マタイ24・35)が両者を結んでいるのだそうです。なるほどと思いました。そして、「世界の様相は確かに過ぎ去る。…そして愛とそのわざが残る」という現代世界憲章(39)の言葉が今日の福音(マタイ25章)のまとめのように感じられました。
山本量太郎神父
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