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洗礼者ヨハネ
2013年12月07日
教会はクリスマスの準備期間である待降節に入りました。待降節第2と第3の日曜日の朗読には、洗礼者ヨハネが登場してきます。洗礼者ヨハネという人は、イエスより6ヵ月早く生まれたイエスの親戚にあたる人です。彼は聖書の中に何回も登場します。
彼の名前の「洗礼者」という言葉は、イエスに洗礼を授けたからこのようにつけられています。
この洗礼者ヨハネは、皮の毛衣を着、蜂蜜といなごを食べ、荒野で修業していたと書かれています。厳しい修業をしていたことでしょう。イスラエルのクムランというところに行くと、彼が属していたらしいグループの跡が残っています。
その彼が「わたしの後に来る方は、私よりも優れておられる。わたしは、その履物をお脱がせする値打もない。」と言ったことばは有名です。これは、自分の後に来るイエスに対して、自分は取るに足りない小さな者であることを指しています。
イエスが来られる道を準備したヨハネは、ある時は確信を持ってまっすぐに突進しているようにみえます。またある時は大きな疑問を持ってイエスに質問をしています。彼はイエスから「女から生まれた者の中で、彼より偉大な者はいない」と言われたほどの人でした。これほどにすばらしいという評価を受けている人であっても、当然のことながら、悩み苦しみ揺れ動く時があったようです。
わたしたちの中にも、険しい難所続きの道を歩み、悩み多い日を送る人もいることでしょうが、もしかして本人は知らないで、後に続く人のための道を準備しているのかもしれません。主が働かれることに委ねて、謙虚に主の道を準備することに参加したいものです。
Sr.品川ヨシ子
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