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罪深い女のゆるし
2013年06月15日
年間第11主日
私が子供のころから持っていた新約聖書には、たしか、「彼女は多く愛したから、その多くの罪がゆるされた」というように訳してあったと思う。大人になって「彼女の罪がゆるされたのは、彼女が多くの愛を示したことで分かる」というフランシスコ会聖書研究所の訳に出会ったときは、少なからずビックリした。
愛するとゆるしてもらえるのではなく、ゆるされたからこそ、その結果が愛の行為となってあらわれるのだ。きょうの福音「罪深い女のゆるし」の箇所全体が何よりそのことを雄弁に語っているではないか。
現行の新共同訳聖書も「この人が多くの罪をゆるされたことは、わたしに示した愛の大きさでわかる」と訳している。
山本量太郎神父
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