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仏教のお葬式に参加する心得
2012年09月02日
マルコ7:1-8,21-23
今日の福音を読んで、洗礼志願者の勉強会で「カトリックの洗礼を受けたら仏教のお葬式に出席できますか。もし出来るのでしたら、お葬式ではどのように振る舞う必要がありますか。」と質問が出たことを思い出しました。
お葬式に出席することに二つの目的があります。まず故人を忍び、キリストが永遠の命に導いて下さるように祈ること。そして、残された家族を慰めることです.式場に祭ってある“神様”に祈るのではありません。喪服を着て参列者と共に献香し、遺族の方にお悔やみの言葉をお伝えすることには何も問題はありません。
わたしたちにとって一つ理解しておくべきことは、「故人がキリストを生涯知らなかったとしても、誠実に神を求め、自分の良心に従って生活したならば、キリストが救って下さる」と教会が教えていることです。ですから「この人が永遠の命を得ることが出来ますように」とあなたが祈ることをキリストは待っておられます。
仏教のお葬式で「わたしはキリスト者だからお葬式には出席できませんとか、献香はできません」などと言ったら「人間の心から、悪い思いが出て来る.あなたは偽善者だ。口先ではわたしを敬うが、その心はわたしから遠くはなれている」とイエスに言われますよ。儀式やしきたりを重視するより心の中に来て下さった神に祈ることです。
三田一郎 助祭
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