お知らせ

キリストの記念

2012年08月26日

山本神父年間第20主日

人類の長い歴史の中でもっとも忠実に多くの人に守られた命令は何だろう。わたしは、「これをわたしの記念として行いなさい」というイエスのお言葉だと思っている。それをイエスはたった1回、最後の晩餐の時にごくわずかな弟子に言っただけなのに、実に2千年の間守られ続け、今は世界中の何億という人がミサとして行っている。

イエスが地上でミサの中心である聖体の教えを説いたとき、誰一人としてその深さを理解することはできなかったであろう。多くの弟子たちも去っていったのである。「あなたをおいてだれのところにいきましょう」と答えたペトロも、その後、イエスを何回も否み、キリストの復活の偉大な神秘に包まれてようやくその深みに到達することができたにちがいない。

 

山本量太郎神父